2011年6月9日木曜日

6月9日 ホワッツ・ゴーイン・オン - What's Going On マーヴィン・ゲイ


マーヴィン・ゲイ
(Marvin Gaye, 本名:Marvin Pentz Gay, Jr. 1939年4月2日 - 1984年4月1日)
アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身のソウル・R&B歌手。
モータウンレーベル出身。ソロシンガーとして高い評価を受ける一方で
常に独創的なアイディアを持った先駆的な楽曲を数多く制作し
生前は言うに及ばず、没後も多くの黒人ミュージシャンを含む
世界のミュージシャンに大きな影響を与え続けるクリエイターである。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」に於いて第6位。

1971年
マーヴィンは、ベトナム戦争から帰還した弟から戦場の様子を聞き
反戦のメッセージを込めた楽曲「ホワッツ・ゴーイン・オン」を生み出す。
この曲は、アルバムに先駆けて1971年1月にシングルとして発表され
(B面は「ゴッド・イズ・ラヴ」)、全米2位(R&Bチャートでは1位)を記録。
その後,アルバムWhat's Going On(『ホワッツ・ゴーイン・オン)』を発表する。
華麗で美しい楽曲と隙のない緻密なアレンジによる音楽性は絶賛を受け
アルバムと共にシングルで発売されたタイトル曲やMercy Mercy Me
(「マーシー・マーシー・ミー」)も大ヒットを記録する。
音楽以上に人々に衝撃を与えたのは、このアルバムが、ベトナム戦争や公害
貧困といった社会問題を取り上げた歌詞と、それに対する苦悩を赤裸々に表現した
マーヴィンの熱唱であった。当時、シングル盤が中心であった黒人音楽の世界に
一つのテーマ、特に社会情勢などを元にしたアルバムを制作することは
画期的なことであり、またこのアルバムで、内容に対して消極的になっていた
会社に対して、マーヴィン自身がセルフ・プロデュースという制作体制で
望んだことも大きな注目を集めた。自分の感じたままのことを干渉されずに
作品にまとめ上げるというこのセルフ・プロデュースの姿勢は
同世代に活躍した黒人アーティストに大きな影響を与え、マーヴィンの行動に
触発されたダニー・ハサウェイやスティーヴィー・ワンダー
カーティス・メイフィールドなどのアーティストが、より自分の才能をいかした
より個人的世界を反映した作家性の高い、意欲的で充実した作品を
多く生み出すことになり、「ニューソウル」という新しい音楽を
確立することとなった。また、この影響はベイビーフェイスなどの
次世代の黒人アーティストにも十分に受け継がれている。

復活と突然の死

一度は破産などのどん底の状態にあったマーヴィンではあったが
彼の才能を惜しむ後援者が積極的に援助に回ってくれたことがきっかけとなり
一時期は途切れがちだった音楽活動も徐々に彩りをみせ始めた。
1980年のモントルーでのライヴを皮切りに
1982年には移籍したCBSコロムビアよりMidnight Love
(『ミッドナイト・ラヴ』)をリリースする。
ミュンヘンにてレコーディングがおこなわれ、シンセサイザーを大胆に使用した
本作は発表と同時に評判を呼ぶと共に、シングルカットされた
Sexual Healing(「セクシャル・ヒーリング」)も全米シングルチャートの
3位を記録するヒットとなり、翌年の1983年には当時、飛ぶ鳥をおとす勢いであった
マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーを抑え
グラミー賞を受賞するなど健在振りを見せつけた。
しかし、1984年の4月1日、自宅で父親と口論になり
逆上した父親が彼に対して発砲、マーヴィンはそのまま帰らぬ人となった。
皮肉にも、その日は彼の45回目の誕生日の前日にして
マーヴィンがリスペクトしたR&Bシンガー、サム・クックと
同じ亡くなり方でもあった。
また父親が発砲した銃は、生前彼がプレゼントしたものであった。

シンディ・ローパー ホワッツ・ゴーイン・オン - What's Going On(1987年)


この曲は、今思えば非常に大阪に縁があります。
2008年、2011年、共に大阪でしか披露されていません。
2008年ジャパンツアーでは、喉の調子が悪く(声帯ポリープ)
残念ながら、声が伸びず苦しそうでした。

そして、2011年 3月21日
NHK大阪ホール
会場中をシャインで沸かせたシンディは
ある事を、思いつきます。

この時点で、舞台袖にはけるはずの
バンドのメンバーに、“チョッと、待って待って!!”と言って
メンバーの元へ行き、何やらヒソヒソと話し出します。
先ず、キーボードのスティーヴに目配せし“出来るでしょ?”と言っているようでした。
そして、ドラムのスティーブ・ポッツにも“おねがい~”と懇願します。
その模様は、こちらから

『What's Going On』

母よ
大勢の人が泣いています
兄弟よ
遠くで大勢の人が死んでいます
僕たちは見つけなければ
今ここに愛を運んでくる方法を

一体何が起こっているんでしょう
ああ、何が起こっているんでしょう?

震災した日本を思う彼女の気持ち
そこに人種、言葉の壁などありません。
その日シンディと我々ファンが
互いに伝わりあった瞬間でした。

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