2013年6月30日日曜日

第67 回 トニー賞授賞式の模様

第67 回 トニー賞授賞式

その前に
シンディバンドの新しいギタリストの名前が判明
名前はKeith(キース)。経歴などは依然不明
新しい情報が入り次第お知らせします。


米演劇界で最高の栄誉とされる第67回トニー賞が9日
ニューヨークで開催され、「キンキーブーツ(Kinky Boots)」は
その他、ミュージカル部門の主演男優賞など計6部門で受賞した。

シンディは
BEST ORIGINAL SCORE(オリジナル楽曲賞)を受賞。
彼女はこれで
グラミー賞、エミー賞、トニー賞を受賞をするという
快挙を成し遂げた。   


 


ミュージカル”キンキー・ブーツ”は
なにかと日本に縁があるようだ。
近い将来日本上陸も可能性が無い訳ではない。
下記の記事をご覧頂こう。

株式会社アミューズより

このたび、アメリカ・ニューヨークで6月9日に発表された「第67 回トニー賞」において
アミューズ出資ミュージカル作品「キンキーブーツ(Kinky Boots)」が
ミュージカル部門で最多12 部門ノミネートを果たし
ベストミュージカル(作品賞)を含む6部門を受賞いたしました。
(※トニー賞は1947 年に始まったアメリカの権威ある演劇賞。
ニューヨーク・ブロードウェイで公演された作品を対象とし
トニー賞受賞はアメリカ演劇界で最高の名誉と言われています。)
受賞作「キンキーブーツ」は2005 年公開のイギリスのコメディ映画を
ミュージカル化したもので
シンディー・ローパーが音楽を担当したことでも話題の作品です。
ブロードウェイのアル・ハーシュフェルド劇場において2013 年4 月4 日より上演中です。
http://kinkybootsthemusical.com/

<「キンキーブーツ」受賞部門>
1.BEST MUSICAL(作品賞)
2.BEST ORIGINAL SCORE(オリジナル楽曲賞):Cyndi Lauper シンディ・ローパー
3.BEST PERFORMANCE BY AN ACTOR IN A LEADING ROLE IN A MUSICAL
(主演男優賞):Billy Porter ビリー・ポーター
4.BEST CHOREOGRAPHY(振付賞):Jerry Mitchell ジェリー・ミッチェル
5.BEST SOUND DESIGN OF A MUSICAL(編曲賞):Stephen Oremus 
スティーヴン・オルムズ
6.BEST SOUND DESIGN OF A MUSICAL(音響賞):John Shivers ジョン・シヴァーズ
米トニー賞に日本人参加作 川名さんらミュージカル製作




2013年06月10日12時15分

米国演劇界で最高の栄誉である第67回トニー賞の授賞式が9日夜、ニューヨークで始まった。
ミュージカル部門の作品賞では、ブロードウェーを拠点に活動している川名康浩さん(52)が
プロデューサーを務める「キンキー・ブーツ」が候補になっている。
 川名さんが関わったミュージカルがトニー賞候補となるのは
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2011年、作品賞)
「エビータ」(12年、リバイバル作品賞)に続いて3年連続。
昨年と一昨年はいずれも受賞を逃した。
日本企業がプロデュースに加わったミュージカルでは1991年に
日本衛星放送の「ウィル・ロジャーズ・フォーリーズ」が作品賞
92年にテレビ朝日の「ガイズ・アンド・ドールズ」がリバイバル作品賞を受賞している。


トニー賞「バランスが評価された」 川名さん喜び語る
2013年6月10日14時32分

 【ニューヨーク=真鍋弘樹、中井大助】

トニー賞で作品賞を獲得した
ミュージカル「キンキー・ブーツ」のプロデューサーを
務めた川名康浩さん(52)は
「会場でキンキーの最初のKの発音を聞き
仲間と抱き合って喜んだ。飛び上がるように舞台に上がりました」と語った。

川名さんの過去記事はこちら
 「自分たちが信じて作り上げた作品が評価され、本当にうれしい」。
受賞理由については「理屈抜きに楽しいエンターテインメントであると同時に
『人と違うこと』は悪いことではないというしっかりとしたテーマがある。
バランスが評価されたのでは」と話す。

 川名さんがプロデュースをした
ブロードウェーのミュージカルはこれで5作目で
3年連続でトニー賞の候補となった。

 劇団四季で俳優を経験した後、1993年に渡米。
ブロードウェー業界に足を踏み入れて15年以上になるが
現在は日本に住み、ニューヨークと行き来しながら
ミュージカル制作に携わっている。
「これが最終目標ではないので
これからも切磋琢磨(せっさたくま)して良いショーを作り続けたい」と
今後の抱負を語った。

川名康浩さん、元手もなくコネもなくNYでひとり立ち
(2009年9月21日、グローブ24号<突破する力>)

午後11時、米シアトルの劇場で
新作ミュージカル「Catch Me If You Can」の
試演が終わった。
観客は2000人超、口々に作品の出来や印象などを語りながら出口へ向かう。
 「主演男優が最高!」
 「でも歌が多かったな。全体でも3時間だよ。長すぎない?」
 「踊りもまだちぐはぐに見えた」
 「いやこれは見ごたえ十分。傑作だ。必ずヒットするよ」
 客同士のそんな会話をひとつでも多く拾おうと
ブロードウェー・プロデューサー川名康浩(48)は
通路の隅で耳をそば立てていた。見終えた直後のつぶやきにはウソがない。
どれも脚本の練り直しや演出見直しの糧になるからだ。
 
シアトルでの試演は3週間に及んだ。
川名は連日、客にまじって一般席から舞台を見つめた。
どの場面で客があくびをかみ殺したか
どの演技で狙った笑いが起こらなかったか
どの俳優のダンスが浮いて見えたか。
課題を毎夜の打ち合わせで検討し、反応がかんばしくない場面はばっさり削った。
 
「Catch Me」は、ニューヨークの劇場街を
15年間走り回ってきた川名が
独立したプロデューサーとして初めて世に出す作品である。
 来春、ブロードウェーでの本公演に向け
これから予算や劇場の規模、俳優の顔ぶれが決まる。
どれも川名とアメリカ人プロデューサー2人の手腕次第だ。
 作品の舞台は60年代の米国、当時あこがれの職業だった
パンアメリカン航空のパイロットになりすました17歳の若者が
天才的な話術と詐術を駆使して大金をつかむ。
ばれると今度はニセ医師として病院にもぐり込み
最後は弁護士のふりをして周囲を手玉にとる。
 
「やれるものなら捕まえてみろ」。
10代の詐欺師がベテラン捜査官を挑発する。
追いつ追われつの2年間
ふたりの間には奇妙な連帯感が芽生える――。
 作品は実話に基づき、主人公の詐欺師フランク・アバグネイルは
自分の歩みを小説にして出版
スティーブン・スピルバーグの手で映画化された。
 川名は、舞台作品化する前、アバグネイルに直接会っている。
話してみて、自分が似ていることに驚いた。
「元手もなく、つてもなく、専門分野の勉強をしたわけでもないのに
度胸ひとつで、憧(あこが)れた世界に飛びこんでしまう。そっくりでした」
 
もともと川名は舞台俳優だった。
劇団四季に入団し
出演した「ジーザス・クライスト=スーパースター」では
キリストの使徒の役や、ヘロデ王に仕える花魁(おいらん)を演じた。
 子供向けのミュージカルやテレビの連続ドラマにも数多く登場。
時代劇でかつらを着けてチャンバラをやったこともある。
 役者として限界を感じたのは、ちょうど10年目にさしかかったころ。
タイツをはいて日々の屈伸運動をする自分になじめず
「一生の仕事ではない」と思うようになった。

 93年、映画を勉強するつもりで渡米。
劇団四季の先輩に誘われてロサンゼルスからニューヨークに移り住む。
日本の大手芸能事務所の仕事をしながら、大学で映画学を勉強し
ブロードウェーに通い詰め、プロデューサーの道に。
 最初に直面したのは英語の壁だ。舞台鑑賞なら何とかなっても
出資者探しや弁護士との交渉となると片言では済まない。
夜、帰宅すると両耳の脇が痛くてたまらない。
英語を聞き取ろうと一日中、耳にギュッと力を入れ続けたせいだった。
 それでも、必要に迫られて台本を読みあさったおかげか
口語ならではの言い回しが少しずつ増えた。

「通訳を介した商談でブロードウェーに根を張ることはできない」と
自分流の英語を貫き、今ではオーディションから配当の説明まですべて英語でこなす。
 しばしば指摘されることだが、米国のショービジネス界は劇場主から演出家まで
名のある人物はユダヤ系がほとんどだ。
川名にすぐれた企画力があっても、十分な資金力を示さないと相手にされない。
「君に日本公演を任せたい」などと二流、三流の作品を押しつけられるばかりだ。
 ブロードウェーではプロデューサーの評価は
見ごたえのある作品を制作できるか
「エンジェル」と呼ばれる出資者をどれだけ集められるかで決まる。
作品ひとつの立ち上げに10億~20億円が必要とされる昨今
大口のエンジェルを何人抱えるかが勝負の分かれ目になる。

 川名は、ブロードウェーでふるわなかった作品を
日本へ輸出する仕事の誘いを固く断ってきた。
成功した作品の日本公演なら引き受けたが
それよりも、川名が心底、夢中になれたのは
まだ誰も見ていない意欲作をブロードウェーでヒットさせる仕事だった。
 
「私がほれ込んだ作品を
東京や大阪ではなく、本場の米国で上演したい」
 情熱あふれる口調で説いて回り、日本国内でもエンジェルを開拓した。
これまでに制作にかかわった「Legally Blonde」と
「West Side Story」が実際にヒットしたこともあって
10年前に百万円単位だった川名の資金調達力は億単位に達した。
 「Catch Me」が川名にとって格別なのは
「Above The Title」と呼ばれるポストに
到達できた喜びがあるからだ。公演プログラムで
作品名より高い位置に名前が書かれるプロデューサーらを指す。
プロデューサーとして一本立ちできた証しだ。
 
意外なことに、ブロードウェーはこの不況下でも活気に満ちている。
年間1200万人が足を運び、売り上げは900億円を上回る。
「ショービジネスの世界に与えた打撃でいえば、不況よりも
むしろ9・11テロの方が深刻でした。路上から笑いが消え
ショーを楽しむ雰囲気ではなかった」と川名はふりかえる。
 
劇場街のまん中にあるレストラン「サーディーズ」には
人気俳優や脚本家、作詞・作曲家の似顔絵が壁一面に
約700枚掲げられている。一つの作品を世に出すのには
3年から5年はかかる。この先、自分がほれ込んだ作品をひとつでも多くプロデュースし
できるだけロングランさせたい。
そんな努力が認められ、いつかこの店に自分の似顔絵を掲げてもらうのが、川名の夢である。
(文中敬称略)
 (文・山中季広/ニューヨーク支局長 写真・坂本真理)

 かわな・やすひろ 
Yasuhiro Kawana 
ブロードウェー・プロデューサー
 1961年、東京・荻窪生まれ。
84年、俳優をめざして、劇団四季演劇研究所に入る。
93年に渡米、ニューヨーク大で映画を専攻。
98年、ニューヨークで川名エンターテインメント社を設立した。

朝日新聞デジタルより

2013年6月16日日曜日

原点回帰!!シンディ・ローパー She's So Unusual 30th Anniversary Tour 6/12サンディエゴ 6/13ロサンゼルス


いよいよ始まった
Cyndi Lauper She's So Unusual 30th Anniversary Tour


ツアーの特徴はタイトル通り
アルバム She's So Unusualからの
選曲になる。
個人的に非常に
気になっていたのは、She's So Unusualの楽曲を
2013年バージョンに、どうアレンジしたかという事。
しかし、蓋を開ければ
それは、嬉しい誤算。
全て原点回帰。
オリジナルバージョンを
シンディが忠実に再現してくれたようだ。

それは、アンコールの
She's So Unusual以外の楽曲に付いても同じ。
シャインのオリジナルを久々に聞かせてくれたシンディ。
 The Body Acoustic(2005年)から
シャインは変更され
いつしかベースはそちらに変わってしまい
様様な、バージョンが作られ
その度に、新鮮で素晴らしい曲だと思ってきたが
久しぶりに、オリジナルのイントロを聞いて
(巷のカラオケは、このオリジナルである)
あらためてオリジナルの素晴らしさを
痛感した次第である。
しかし、シンディ
ザ・ボディ・アコースティック
バージョンのシャインに慣れ過ぎて
途中、オリジナルの歌いだしを忘れてしまう。
御愛嬌、御愛嬌(笑)


映像がYoutubeで揃っていないので
6/12 カリフォルニア州
サンディエゴ
会場
ハンフリーズ

6/13 カリフォルニア州
ロサンゼルス
会場
グリークシアター
2か所の映像を使い説明します。

シンディトーク iPadの壁紙はどうやら愛息デクラン!



一曲目は、まだ手の内を見せない作戦だったかの?
Money Changes Everythingは区別がつきにくい。



しかし、02 Girls Just Want to Have Fun から事情が変わってくる。
観衆との掛け合いこそあるが
基本的に楽曲は、オリジナルベース
歌い方もである。


When You Were Mineのイントロが掛った時に
オーッ!と思ったが
アメリカ人は感じないのか?感じるツボが違うのか?



縦笛のShe Bopも帰ってきた!!



ダルシマーのイントロではない
久々のオリジナル All Through The Night



通にはタマラナイ!! Witness



もう、こっからは何で今まで
お蔵入りにしていたの?と
彼女に問い詰めたくなる曲が続く

それはまるで長い間
彼女の体の中に閉じ込められていて
今、一気に弾けて中から飛び出して来た
そんな感じがする

I'll Kiss You



彼女のヘレン・ケインのモノマネは健在である!
He's So Unusual
Yeah Yeahでは、あの不思議な生き物のような声も再現。(笑)



Encore
Shine 2:10 歌い出しに失敗
こういう時、本人が一番悔しいんだろうな。
表情によく出ている。
泣きっ面に蜂とはこの事。
1:09 画面向かって左
シンディの手掴みキスをする男がいた。
穏やかにシンディは愛想笑いで男を小声で窘める。
セキュリティに守られステージに戻る瞬間
今度は、違う帽子の男が
シンディの体を触ったようだ。
これにはシンディ流石に切れた。
大事に至らなくて良かったが
非常に危険な瞬間である。


Shine

しばらく、黒ばかりだったが
サンディエゴの衣装は
黄色の革のジャケットとスパッツ
やはり彼女は明るい色の方が似合う。
Change of heart


取は定番
True Colors


今回から
新しいギタリストとサブキーボードが参加
新しいギタリストは現在調査中。

サブキーボード兼ボーカル担当の女性は
バンド The Bev Lesliesの


ベティ・サスマン
実はThe Bev Leslies
2008年ツアーに来日したエレイン・キャスウェルもメンバーで
非常にシンディと接点が深い。
オフのシンディが飛び入りでThe Bev Lesliesのライブに
出る事が良くある。

とにかく
Cyndi Lauper She's So Unusual 30th Anniversary Tourの
全貌がこれで明らかになった。
日本はどうなるか?情報は
今だ掴めていないが
サマーソニックが、これに極めて近い内容に
なるのではないか?
今回、Sex is in the Heelが
まだ動画に上がっていない
私は、明日以降やっと
サマーソニックのチケットを購入するが
行かないと決めた方、迷っている方も
一考の価値は有ると思います。

追記
CYNDILAUPERJAPANは
今回からリニューアル
情報内容に重点を置きたい為
日曜日に不定期更新となります。
速報、ニュースなどは
twitter CyndiLauperJpn
mixi シンディ・ローパー ニュースジャパン
ご利用ください。

6/12 カリフォルニア州
サンディエゴ
セットリスト

01 Money Changes Everything
02 Girls Just Want to Have Fun
03 When You Were Mine
04 Time After Time
05 She Bop
06 All Through the Night
07 Witness
08 I'll Kiss You
09 He's so Unusual
10 Yeah Yeah


11 Shine
12 Sex is in the Heel
13 Change of Heart

2nd Encore
14 True Colors

FB
Colin Mcleodより





2013年6月9日日曜日

米CBSより シンディ・ローパー グッドモーニングアメリカ他

ミュージカル
"キンキーブーツ"
音楽プロデューサーとして
トニー賞にノミネートされた
シンディが感極まり語ります。
The Tony Awards - Cyndi Lauper 

グッドモーニングアメリカ
お馴染みの朝のライブ
去年からオーバーワーク気味の
シンディ
ビデオ2本通して
少し気になるのは
声の様子から風邪気味のようで
疲れている様子が伝わってくる。
大事に至らなければ良いが…

今回の朝ライブだけの
バンドメンバーなのか?
サマーソニックには
このメンバーで来るのか?
新たな男性ギタリストと
女性キーボードの加入。

女性キーボードの方は
名前は存じ上げないが
いつもは、エレイン・キャズエルと活動しているミュージシャン。
男性ギタリストは
現時点で不明、現在調査中。

Cyndi Lauper  "Time After Time" live at Good Morning America 


2013年6月5日水曜日

私が世間の人になんと言われているかご存知ですか? それを全て気にしてた ら、生き残れないでしょ? ブロードウェイで大注目の シンディ・ローパー ロ ングインタビュー

ブロードウェイで大注目の
シンディ・ローパー 
ロングインタビュー



2013年
トニー賞ノミネート記者会見に
出席したシンディ・ローパー
2013年5月1日
ニューヨークにて
by Patrick Pacheco
Published: 2013年6月04日


もしブロードウェイがかつて
誰か例えたように
「お金持ちの高校」
だったとしたら
学校で今最も有名な生徒は
シンディ・ローパーと
ハーヴェイ・ファイアスタインだろう。
彼らがコンビを組んだ
「キンキーブーツ」は
大ヒット作となり
ミュージカル作品賞
脚本賞(ファイアスタイン)
作詞・作曲賞(シンディ)など
トニー賞13部門で
ノミネートされた。
6月9日の日曜日に授賞式が
行われるが
シンディ・ローパーが
何らかの賞を受賞するのは
ほぼ間違いなく
ブロードウェイの新人としては
悪くない結果になりそうだ。
「トーチソング・トリロジー」や「ヘアスプレー」といった作品で数多くトニー賞を受賞してきた
ファイアスタインが
このショーを企画したときに
シンディ・ローパーを
起用したのは自然な流れと
いえるだろう。
というのも
「キンキーブーツ」は
2005年に公開された
イギリス映画の舞台版で
自分の中に潜む「女性」性に
気づいた、足のサイズが
大きい男性たちのために
フェティッシュな靴を
製作し始める落ち目の靴工場を
相続したチャーリーが
ドラァグ・クイーンの
ローラとの出会いの中で
次第に変わってゆき
友情を育んでゆくという話だが
グラミー賞も獲得した
ポップス・ソングライター
シンガーのシンディも
40年近くショービジネスの中で活躍しながらも
メインストリームに居座って
ビジネスの成功を求めるより
彼女の曲名
(「Girls Just Want to Have Fun」)に
あるように自分の本当にやりたいことを優先させてきており
そうした彼女自身の
キャラクターにこの作品は
よく合っているからだ。

「彼女はアメリカそのものです。」と
ファイアスタインは述べた。
そして彼の作曲における
新パートナーがいかに
チャレンジ精神が旺盛で
勤勉であるかを語ってくれた。「シンディは仕事を
のんびりやるタイプかと
思っていました。
なので、まずはダンスクラブの
音楽をお願いしたのですが
ところが彼女は
一番難しいことから
とりかかりました。
彼女はガッツがあると思います。まず途中で止めないのです。」

ブロードウェイで
「クレイジーな期間」と呼ばれる今、ARTINFOでは何度か
シンディと話す機会を得た。
この期間中、ノンストップで続くファンドを得る為のパワーランチやガラショー、また記者会見に
現れ、握手をしたり笑顔を振りまいたり、審査に良い影響を与えようと皆が躍起である。
59歳のシンディは受賞確実かと思われるが、彼女はむしろ地に足がついており率直で現実的だ。
ある意味ショービジネスの嘘を
知っているとも
言えるかもしれない。

記者:
ハーヴェイ・ファイアスタイン
から作曲する依頼がきた時
何か躊躇することが
ありましたか?

シンディ:
全く躊躇はありませんでした。
古いフィリップスのステレオで
母にせがんで買ってもらった
ブロードウェイのレコードを
聴いて歌を学んだくらいですから。
例えばリチャード・バートン(「キャメロット」のアーサー王)や、レックス・ハリソン(「マイ・フェア・レディ」の
ヒギンズ教授)などの異なった
キャラクターを歌って
私は育ってきました。
私は孤独でしたから
想像の中で何でも作り上げていました。
そしてそれは
なかなか良かったと自分では
思います。
だから(仕事を受けた時は)
5歳の時に戻ったように
感じました。

記者:
ブロードウェイの
古典的ミュージカルはしばしば
現実離れしていることが
あります。
しかしあなたのスタイルはもっと現実に根ざしているように見受けれます。
何かそこに葛藤は
ありませんでしたか?

シンディ:
笑。いや、そうでもないです。
そういう昔からのミュージカルも私にとっては「リアル」でした。私はいつもどちらかに偏ることはなく、片足を全然違うスタイルに突っ込んできました。
それで今までかなり成功してきたと思っています。
相容れないかもしれない
両極端なものを一つにまとめてしまうという、クレイジーな考えに至るときが作曲している時にはあります。
しかし最近は私の作品の中で
「ミュージカル」の要素が
ある場合、常にそのアイデアが
どこから来たものなのか
忠実にまた「本物」であろうと
してきました。
私の作る曲は、いつも始まりと
中盤、そして終わりのパートがあります。
今回のミュージカルの作曲に関しては、いつもより更に努力を要しました。
特定のキャラクターの為の歌で
あり、また彼らのジレンマを表現したかったからです。
ローラには全く困ることは
ありませんでした。
とても素敵なドラァグ・クイーンですしね!
今までの人生の中で、彼女たちのような存在はかなり身近でした。私もその一人とも言えるかもしれません。
ただチャーリーは難しかったです。
彼は優柔不断ですし。
自分自身に芯となるものを作る
必要があるような人です。
そして父ではなく、彼自身で作り上げられるものがあると気づいた時に、やっと強さを得ることができたのです。
それは父親の作った靴では
もはやないのです。

記者:
このミュージカルは、偉大な父を持ったチャーリーとローラの関係性が主軸になっています。あなたのお父さんはいかがですか?

シンディ:
私は父が大好きです。
私は父の子分みたいなものだったので、何もかもチェックしていました。
姉とどちらが父のスリッパを
もらうか、または父のパイプを
もらうか、喧嘩したことも
あります。
私は両親の離婚を止めさめる為
父を説得しようとしました。
「今お父さんは自分が何をしているのか分かってないんだと思う。私が言いたいのは、ただ一つ。
置いていかないで欲しい。」
でも両親は喧嘩ばかりで
あまり良い状況ではありませんでした。
一体誰が何が正しいと知っているのか、とにかく私はどうしたら
良いか分かりませんでした。
まるで父は心を失ってしまったようだったのです。

記者:
そこが「心を失ってしまった人たち」への共感を持つ理由ですか?

シンディ:
まあとにかく、私はそういう環境にいました。
悲しいことがたくさん起こりました、正直なところ、私よりずっと才能に恵まれた人たちがいつも周りにいて、そういう人たちが私に「人生に不運なことばかり起こるように仕向けられている気がする。そうじゃない?」と言ったりします。
でもそれは、私も同じでした。
しかしもしそこで諦めたら、もうそこで終わりです。
私はいつも
「オッケー。今どういう状況に
あるのか?とにかく頑張ること。状況に対して立ち向かうこと。
そうすれば、いずれ変わるかもしれない。」と考えるようにしていました。
これは本当にシシリー島の
ことわざなのか分からないけれど、私の祖母も言っていました。「登り続ければ上がってゆくことができるけど、一度落ちれば落ちてゆくだけ。」でも後ろ向きに登るのはどうかな、とおばあちゃんに聞いてみたいです。
悲しみや怒りから、別の目的の「何か」を創り出すこともできるのですから。

記者:
先ほどあなたも
ドラァグ・クイーンだと
仰ってましたが、そこから
「シンディ・ローパー」という
イメージが来ているのですか?

シンディ:
いえいえ。
私は絵を描くだけで、それだけです。
つまり、パフォーマンス・アートですね。

記者:
それは自分を守るためですか?

シンディ:
自分を守る?そんなものは必要ないです!ベストを尽くすこと。
どんな誹謗中傷にも負けませんから。
私が世間の人になんと言われているかご存知ですか?
それを全て気にしてたら、生き残れないでしょ?
他のところではどうか知らないけど、私の育ったところでは、最後まで残った者が勝利を得られます。
そういうことにそもそも労力を使いたくたくないのです。
それにこのミュージカルを作り上げる中で出会ったのは、親切な人ばかりでした。
ハーヴェイは様々な問題から
私を守ってくれていました。

記者:
靴に《星月夜》を描いているとどこかで読みました。
それはどうしてでしょうか?

シンディ:
私はゴッホと自分を同一視しています。
彼の描いたもの見て下さい。
彼の作品を見ていると、「色」に魅せられていることが分かります。
私もカラフルなものが大好きです。
私のファーストアルバムも原色を意識的に使いました。
昼間の直射日光のようにね。
3原色は人間にある種の感覚を引き起こします。
だから髪の色も次々と変えているのです。
木の皮みたいな色にはしたくないです。
実を言うと私はかなり普通の女性なのです。
ただ、「普通の女性らしく」いるのは嫌です。
だから、結局「普通」じゃないんですよね。

記者:
昔「クレオとジョーのバラード」で「働く男性がダンシング・クイーンになる」といった曲を書いていますが、今回
「キンキーブーツ」で歌詞を
なぞることはありましたか?

シンディ:
50人のドラァグ・クイーンと
ゲイ・カルチャーについて
取り組んだ経験があり、ある程度どういう世界なのか分かっています。
以前「女性になりたいのだから、『女性らしく』装うのではない。彼らは『男性らしい』気分を味わう為に女装するのだ。」と友達に言われたことがあります。
あのバラードを作ってからその人と話しました。
ローラもドラァグ・クイーンで
あるかないかは重要な問題では
ありません。
皆人間であるという
最も基本的な事実がそこにあります。
そういう意味で、みんな同じなのです。
私達は多かれ少なかれ固定観念にとらわれています。
時には枠にとらわれない発想を
試み、それを信じてみるという
ことも必要だと思います。



ソース BLOUIN ARTINFO